防火シャッターについて

 防火シャッターとはどんなシャッター?

今回はシャッターの中でも特殊な防火シャッターについて紹介したいと思います。

主に大きな建物に設置されています。

そもそも防火シャッターって何?

なぜ防火シャッターを設置しないといけないの?

防火シャッターの役割は?

防火シャッターの点検は必要なの?

防火シャッターの点検には資格が必要なの?

では、防火シャッターの必要性など色々紹介していきたいと思います。

 

防火シャッター

防火シャッターとはその名の通り防火性能を備えたシャッターです。

主に「防火区画」に設置されています。

防火区画とは火災が発生した際に延焼を防ぐ建物の区画を制限したものです。

建築基準法によって定められています。

ショッピングモール・学校・駅などの大きな建物に設置されている事が多いです。

建物に火事が発生した際に炎を閉じ込めて延焼被害を抑える役割があります。

防火シャッターは炎を閉じ込めるため耐火性が必要なため一般的なシャッターに比べてスラット(シャッター面)が厚いです。

性能に応じて「特定防火設備」「防火設備」に分けられます。

*平成12年の建築基準法施行令改正により防火戸の性能規定が定められました。

・特定防火設備(旧甲防)火災が発生した際に火熱が加えられた場合に、加熱開始後1時間加熱面以外の面に火災を出さないもの

・防火設備(旧乙防)火災が発生した際に火熱が加えられた場合に、加熱開始後に20分間加熱面以外の面に火災を出さないもの

防火シャッターの主な構成部材

材料の厚さ

スラット

座板

ガイドレール

ケース

まぐさ

特定防火設備(旧甲防)のシャッターの場合は1.5mm以上

防火設備(旧乙防)のシャッターの場合は0.8mm以上1.5mm未満

*防火(防煙)シャッターの座板でアルミで出来ている場合には鉄板で覆う事

*それぞれ荷重に耐えれる強度がなければならない

巻き取りシャフト

軸受部

荷重に耐えれる強度がなければならない。

開閉機(モーター)

電動式と手動式があります。

遮煙装置

シャッターが閉鎖時まぐさとガイドレール部分からの漏煙を抑制するもの。

自動閉鎖装置

火災が発生した際、感知器が作動して自動的に閉鎖させる装置の事をいいます。

温度ヒューズ装置

火災が発生した際に一定の温度でヒューズメタルが溶けて自動的に閉鎖させる装置の事をいいます。

手動閉鎖装置

火災時に手動で防火シャッターを閉鎖します。

障害物感知装置

シャッターの安全装置です。

・障害物感知装置(一般型)降下中に機能し、人又は物が挟まれる事を防止する。

(管理用のシャッターに使用)

・障害物感知装置(自動閉鎖型)

手動閉鎖装置及び感知器連動機構による降下中に、人が挟まれることを防止する。

人がいなくなると再び降下をして完全に閉鎖します。

急降下防止装置

急降下防止装置の種類

・急降下停止装置

シャッター異常時に急降下した場合に機能しシャッターが停止します。

・急降下制動装置

シャッター異常時に急降下した場合に機能しシャッターが減速閉鎖します。

危害防止用連動中継

連動中継器から起動信号を受け、自動閉鎖装置に作動電源を供給するものです。

*危害防止連動中継器に用いられる蓄電池の寿命は4年から5年なので確認しましょう。

このように一般的なシャッターとは異なる部分があります。

防火シャッターの点検

防火シャッターには定期点検・報告が義務付けられています。

*2013年に福岡の診療所で火災が発生した際に防火扉があったにも関わらず正常に作動しなかったため甚大な被害がでてしまいました。

そのためより維持管理を強化するため「防火設備定期検査報告」が法律で義務付けられました。

点検するにあたり専門業者に依頼するとおもいますが点検するにには専門業者が有資格者ではなければなりません。

では、どんな資格が必要なのでしょうか?

・一級建築士

・二級建築士

・防火設備検査員

の資格が必要です。

防火シャッターの点検は大きく3つに分かれています。

・連動制御設備点検

作動信号の確認や連動機能に不備がないかの確認。

閉鎖機能については自動閉鎖装置を作動させて不具合がないかを確認します。

*連動制御器・感知器・自動閉鎖装置・注意灯・音声発生装置など

消防関係点検資格者が行う。

・保守点検

性能や機能上の不具合や破損していないかなどの点検を行います。

必要に応じてリミットの調整や注油を行います。

*点検口・開閉機・自動閉鎖装置・開閉動作・開閉速度・ブレーキ・ガイドレール・スラット・吊元などシャッター全体

防火シャッター・ドア保守点検専門技術者

・検査点検

外観の変形や破損していないか正常に降下しているかなどを目視点検で行います。

*点検口・開閉動作・巻き上げ状況自動閉鎖装置など

防火シャッター・ドア検査員が担当します。

・総合連動点検

定期的に防火シャッターの点検は義務付けられていおり。

年一回は感知器を作動させて防火シャッター・防火ドアの閉鎖からシステムの復帰までの一連の動作確認の点検を行います。

*防火シャッター・ドア保守点検専門技術者と消防関係点検有識者で行います。

防火シャッターの点検は義務

防火シャッターの点検は法律で定められているため点検を怠ると罰則があります。

・定期点検を怠った場合には100万以下の罰金

・是正命令違反3年以下の懲役または300万以下の罰金

・虚偽の報告を行った場合検査を行った有資格証の返納

まとめ

今回は防火シャッターについて紹介させて頂きました。

防火シャッターの点検は法律でも義務化されているという事はわかっていただけたと思います。

・定期的な点検

・点検を行えるのは有資格者

・点検を行わないなどすると罰則がある。

重要なのは火災はいつ起きるかわかりません。

点検費用が掛かる・面倒だと言って設置してから放っておくのはよくない事です。

実際に火災が起きた時に作動しないと大きな災害が起こってしまう場合があります。

設置する際に専門業者に相談するのがいいかと思います。

その時に有資格者が在籍しているとなお良いかと思います。

 

株式会社エースシャッターは荒川区にあるシャッター専門業者です。

防火シャッターの点検資格を持っている者も在籍しています。

定期点検・メンテナンス・修理・新設などお客様に合った方法で業務をお受けしております。

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