定期検査が義務化されている、防火シャッターの必要性について

定期検査が義務化されている、防火シャッターの必要性について

 

住宅用火災報知器の設置が義務付けられたのはもう10年以上も前のことで、すでに広く認知されています。火災報知器は暮らしの安全を守るために必要不可欠なものですが、防火シャッターも非常に頼れる存在です。万が一火災が起きた時に、この防火シャッターがあるかないかで被害の規模が大きく変わります。一般家庭にあまり導入されていないものですが、お店や会社の事務所などではよく見かけますよね。

この記事では、防火シャッターの必要性や導入する際の注意点などについてご紹介します。防火シャッターの導入を考えている企業は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。

防火シャッターとは

防火シャッターとは、その名から想像できる通り防火性能のあるシャッターのことです。火事が起きた時に炎を閉じ込め、火の広がりを抑える役割があります。火事の経験はほとんどの人がないと思いますが、驚くほどのスピードで燃え広がります。範囲が狭い段階でいかに早く対応できるかで、その後の被害が大きく変わるのです。普通のシャッターと違い、相当の耐火性が必要で、厳しい基準があるのが防火シャッターの特徴です。

手動と自動の二種類のタイプがあるのですが、最近では多くの企業が自動タイプの防火シャッターを導入しています。というのも、火事が起きてしまうと多くの人は慣れないことにパニックを起こし、正常な判断ができなくなります。自動タイプであれば煙探知機が火事を感知した時点でシャッターが勝手に降りてくるので、手動よりも何倍も安全で信頼できます。

防火シャッターの設置場所

防火シャッターの設置場所は、建築基準法で定められている防火区画があり、その基準に沿って決められます。防火区画から火事が広がらないように区画内のエレベーターや階段、吹き抜け部分などの近くに設置し、他の階への燃え広がりを食い止めます。

普段はあけっぱなしになっていることが多いので意識して見てみないと意外と気づかないものですが、大きな建物の中で働いている人は、どこに防火シャッターが設置されているか頭に入れておくと良いでしょう。
また、基本的には一度動き始めたシャッターは止まらないので、閉まり始めた防火シャッターの下は絶対にくぐらないようにしてください。万が一閉じ込められても必ずその部屋のどこかには非常扉があるので、焦らずそこから脱出しましょう。

防火シャッターの定期検査・報告の義務化

2016年に法律が改正され、一部の建物の防火シャッターの定期検査・報告が義務化されました。対象となる建物は、劇場やコンサートホール、病院、ショッピングモールなど人が多く集まる場所です。というのも、防火シャッターの劣化や不具合によって、緊急時に防火シャッターが正常に稼働せず、火事が広がってしまうという惨事がいくつか起きたためです。

建物内にいる人の安全を守るために改正されたので、防火シャッターを導入している全ての企業は責任を持って点検を行ってください。防火シャッター以外にも防火扉や耐火クロススクリーン、ドレンチャーなどの防火設備も検査の対象になります。

ちなみに定期検査をするためには”防火設備検査員” という国家資格が必要なので、誰でもできるというわけではなく、この資格をもっているスタッフがいる業者に検査を依頼することになります。

防火シャッターの定期検査が必要な理由

防火シャッターは火事の際にあると被害を小さくすることができますが、そうそう火事が起こることはありません。なので、ついついその点検やメンテナンスを怠りがちです。劣化に気づいていても「このくらい大丈夫だ」と思って、すぐに修理に出さない人がとても多いです。

ですが本当に必要になった時にその役割を果たしてくれなければ、設置している意味がありません。人が生活をしていれば火事はいつどこで起こるかわからないので、後悔しないために定期検査は必ず行いましょう。

住宅向けの防火シャッターもある

防火シャッターは基本的には大型施設に導入されていることが多いですが、最近では個人の住宅向け防火シャッターも存在しています。まだまだその認知度は低いですが、既に導入している家庭もあり、より安全に生活することができます。

まとめ

防火シャッターの重要性を理解していただけたと思います。 頻繁に使うものではないので、ついつい検査やメンテナンスを怠りがちですが、数年前に定期検査が義務付けられたので必ず行わなければいけなくなりました。

株式会社エースシャッターは、東京都荒川区にあるシャッターの修理、メンテナンスの会社です。「困っているお客様のもとへ迅速に」「なるべく今あるものを長持ちさせる」をコンセプトに、できる限りスピーディーな対応を心がけております。メーカーに関わらずどんなシャッターでも修理可能なので、まずはお気軽にご連絡ください。

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